窯から出したばかりの焼きもの
窯から出したばかりの焼きもの

生まれ育った紀伊半島の土でできた焼きものを見てみたい。
そこから和田直樹の焼きものづくりが始まりました。
 
和歌山を中心とした紀伊半島には、陶芸に適した粘土がほとんど存在しません。
粘土が見つかったとしても、熱に弱く、粘性が低く、粒子が粗いため細やかな表現が困難で、食器として使えるものをつくるのは難しいと云われてきました。
 
実際に、陶芸に詳しい方々からは
「和歌山の土で焼きものを作りたい?ムリやろ」
「焼きものに向いてない土で、できるわけないやんか」
などと言われました。
 
無理だ、難しいと言われると、余計に挑戦したくなる性分なので、紀伊半島の土と石を少しずつ集め、何年も実験を繰り返すことに…(笑)
 
純粋に自分がやってみたいと思ったことを続けているうちに、面白がって共感してくれたり協力してくれたりする方が増え、粘土や薪を提供してもらったり、釉薬に使う珊瑚や蛤を拾える所を教えてもらったり。
お陰様で、紀伊半島のものだけで焼きものを創りだすことができるようになりました。
 



 

2019年、2020年、2021年は、高野町の子どもたちと一緒に焼きものをつくりました。